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更新日:2023年4月3日

芳賀町生活排水処理構想

生活排水処理構想とは

河川などの水質保全を目的として、家庭から排出されるトイレや台所、風呂などの排水や、事業所等からの排水を処理・浄化することを「生活排水処理」といいます。

町では、公共下水道事業、農業集落排水事業、合併処理浄化槽整備事業の3種類の方法で生活排水処理を実施しています。

「生活排水処理構想」とは、各事業の有する特性を踏まえ、建設費と維持管理費を合わせた経済比較を基本としつつ、水質保全効果、汚水処理方法等の地域特性などを考慮し、効率的かつ適正な整備手法を選定し、生活排水処理施設を整備するための地域計画です。

構想の見直し

町では、平成16年度に栃木県生活排水処理構想策定に伴い、基本的な計画内容について芳賀町生活排水処理構想を策定しました。平成22年度には、第1回目の見直しを実施し、平成27年度には第2回目の見直しを実施し、この構想に基づいた整備を進めてきました。

しかしながら、前回の策定から6年が経過し、人口減少や高齢化の本格化、地域社会構造の変化、厳しい財政状況などの生活排水処理施設整備を取り巻く諸事情の変化に伴い、より適切な処理手法を検討するため、令和4年度に第3回目の見直しを実施しました。

今後もこの構想は、定期的に点検を行うとともに、社会情勢の変化(人口減少、大規模な開発計画の策定、都市計画や上位計画の見直し、事業体系の変更、新規技術の進展等によるコストの変化等)に応じて見直しを実施します。

現状と課題

整備状況

芳賀町の生活排水処理人口普及率は、令和3年度末で96.6%となっており、整備手法の内訳は、次のとおりです。

 

生活排水処理人口及び普及率
整備手法等 処理人口(人) 普及率(%)
公共下水道事業

3,649

23.4

農業集落排水事業

3,091

19.8

合併処理浄化槽(集合)

1,158

7.4

合併処理浄化槽(個人)

7,171

46.0

整備済計

15,069

96.6

未整備

536

3.4

合計(行政人口)

15,605

100

普及率=処理人口/行政人口×100

芳賀町の主な生活排水処理施設

公共下水道事業

主として祖母井の市街地とその周辺住宅地を対象とした生活排水を処理するために町が建設し管理する集合処理施設です。

終末処理場である芳賀町水処理センターは平成17年度に供用開始となりました。現在も未普及地区を中心に整備を進めています。

 

公共下水道事業全体計画

計画目標年次

令和8年度

排除方式

分流式

計画人口(人)

5,100

計画面積(ha)

184

農業集落排水事業

農業地域内において、農業用水の水質保全等を目的として、町が建設し管理する集合処理施設です。

町内では、8地区で採択され、整備が完了しています。

 

処理区名

処理施設名称

供用開始

現有処理能力

(m3/日)

稲毛田 稲毛田地区農業集落排水処理施設

S63

198

城興寺 城興寺地区農業集落排水処理施設

H3

115

上給 上給地区農業集落排水処理施設

H6

178

五行 五行地区農業集落排水処理施設

H9

122

東水沼 東水沼地区農業集落排水処理施設

H11

422

社后 社后地区農業集落排水処理施設

H12

50

八ツ木 八ツ木地区農業集落排水処理施設

H15

234

下高中部 下高中部地区農業集落排水処理施設

H15

238

合併処理浄化槽整備事業

個人が設置する処理施設で、公共下水道事業区域および農業集落排水事業区域以外の区域が対象です。

くみ取り式トイレや単独処理浄化槽から合併処理浄化槽へ切り替えを促進するため、設置工事費の一部を補助金として交付しています。

合併処理浄化槽設置費補助金

課題

芳賀町では、令和3年度末現在、行政人口の約3.4%の人が生活排水処理施設未整備の状況にあります。未整備地区の整備を推進するとともに、公共下水道事業の供用開始済地区は、早期接続を推進する必要があります。

また、集合処理施設は、今後も永続的に維持管理費が発生し、将来的には施設や管渠等の老朽化による改築・更新にも対応が必要となります。

厳しい財政事情の中、人口減少や高齢化などの社会情勢の変化も踏まえ、持続的な生活排水処理のため、適宜構想の見直しをしていくことが必要です。

芳賀町生活排水処理構想の概要

検討結果

人口減少に向かう現在の社会情勢や町の特性(地勢、集落形成、財政事情等)を考慮しつつ、生活排水処理施設の3事業の特性、経済性を総合的に勘案し、今後の汚水処理方針の位置付けを行いました。

また、構想の基準年次を令和32年度とし、近年の行政人口や給水量の状況を踏まえた将来人口・フレームの見直しを行いました。

新たに集合処理を行う地区はなく、着手済である公共下水道事業を継続して進めることとし、個別処理区域についても区域の変更をせず、今まで同様個人設置による合併処理浄化槽の整備を普及・促進します。

将来人口

将来行政人口は、芳賀町による「第2期芳賀町まち・ひと・しごと創生総合戦略(令和2年3月)」の推計人口を採用しました。

 

将来行政人口・世帯数
年度 行政人口(人) 世帯数(戸) 世帯人数(人/世帯) 備考
令和3年度 15,605 5,812 2.68  
令和17年度 14,650 6,760 2.17 中間年度
令和32年度 13,660 7,820 1.75 計画目標年度

 

 

 

 

 

今後の目標

公共下水道事業については、事業計画に基づき、宅地造成事業・市街地整備事業・土地区画整理事業等との連携により、コスト削減を図りつつ計画的に整備を進めます。

並行して、合併処理浄化槽整備事業については、年間50基設置を目安に普及・促進に努めます。

中期整備目標(令和17年度)

  • 公共下水道事業は、未整備区域90.9haのうち54.9haの整備を進めます。
  • 個人が設置する合併処理浄化槽整備に対しては、継続的に補助を行い整備促進を図ります。
  • 生活排水処理人口97.5%を目指します。

長期整備目標(令和32年度)

  • 公共下水道事業は、整備完了に向け、未整備区域36haの整備を進めます。
  • 個人が設置する合併処理浄化槽整備に対しては、継続的に補助を行い整備促進を図ります。
  • 生活排水処理人口普及率99.5%を目指します。
構想の概要表(令和32年度基準)

処理区域名

事業種別

事業実施状況

計画

備考

人口(人)

世帯数(戸)

芳賀

公共下水道

着手済

5,116

2,280

 

稲毛田

農業集落排水

完了

302

167

 

城興寺

農業集落排水

完了

147

75

 

上給

農業集落排水

完了

283

163

 

五行

農業集落排水

完了

190

101

 

東水沼

農業集落排水

完了

947

570

 

八ツ木

農業集落排水

完了

363

177

 

社后

農業集落排水

完了

78

43

 

下高中部

農業集落排水

完了

332

197

 

タウン八ツ木

その他集合

完了

989

495

 

芳賀工業団地

その他集合

完了

-

-

 

芳高工業団地

その他集合

完了

-

-

 

その他地域 個人設置浄化槽 着手済

4,847

3,308

 
   

13,594

7,576

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

芳賀町生活排水処理構想(PDF:4,263KB)

 

 

 

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お問い合わせ

部署名:建設課下水道係

〒321-3392 栃木県芳賀郡芳賀町大字祖母井1020

電話:028-677-6021

ファクス:028-677-6088