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更新日:2025年6月13日
以前は定期的に建物の税額が下がっていたのに、ここ何年も下がっていないのはなぜですか。
以下のような要因が考えられます。
固定資産税の評価額は、3年ごとに見直しを行うこととされています。これを「評価替え」といいます。家屋はその間、前年度の評価額を原則として据え置くことになっています。そのため、評価替えに当たらない年度で家屋の評価額が変わることがないため、税額も変わりません。
評価替えにあたり、家屋については、建築物価の変動や経過年数に応じた損耗の状況による減価を考慮しています。通常は物価の上昇よりも経過年数に応じた減価のほうが大きいので、前年度の評価額よりも評価替えした年の評価額のほうが下がることになりますが、物価の上昇のほうが大きい場合には、計算上前年度の評価額よりも上がってしまうことになります。こうした場合には、前年度の評価額に据え置くこととされています。そのため、評価替えの年であっても評価額が据え置かれた場合、税額は変わりません。
家屋は、建てて年を増すごとに古くなっていきますので、評価額についても経過年数に応じた経年減点補正率を用いて計算されており、評価替えごとに少しずつ減価していきます。しかし、家屋は建っている以上は固定資産税は課税され続けますので、経年減点補正率が20%まで下がったところで、それ以上下がらず、また上がりもせず、一定で課税することになります。そのため、建築からある程度年数が経過して減価が下限まで達している場合には、評価額が変わることはなく、税額も変わりません。一般的住宅の場合、約20年から30年で下限まで達します。
価格(評価額)=再建築価格×経年減点補正率
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