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更新日:2015年4月24日
芳賀町大字芳志戸
個人所有
昭和31年6月15日
面径13.1cmの小形の鰐口である。撞座(つきざ)は素文で、2条、3条の紐で3区に分けており、釣鐶(つりわ)の耳は比較的大きく、中央左右の目は短く小さい。表には「敬白奉懸熊野三所権現鰐口下州宇都宮東真壁芳士土手樋越(ほうしどてびごし)」、裏には「嘉慶二年(1388)戊辰八月十八施主妙円尼敬白」と刻銘がある。この鰐口は、この近く五行川沿岸の手彦子にあった熊野権現に懸垂されていたもので、南北朝期の銘があり、名文に古地名芳士土、手樋越と書くなど、史料的にも貴重である。
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